AKB48チーム8の全国ツアー「TOYOTA presents AKB48チーム8 全国ツアー~47の素敵な街へ~」の42都市目となる徳島県公演が9月28日、鳴門市文化会館で開かれた。徳島県代表の春本ゆきさんら16人と、お手伝いメンバー2人が出演し、チーム8の持ち味である全力のパフォーマンスで昼夜2公演に詰め掛けたファンを魅了した。9月10日にデビュー2周年を迎えたばかりの春本さんは、半分以上の楽曲でセンターを務めるなど「ホストメンバー」としての大役を全う。2年間での成長をアピールするとともに、名実共にチーム8の一員となってグループのさらなる飛躍の原動力となる「春本ゆき第2章」の幕開けを高らかに宣言した。夜公演を中心にリポートする。

 開演前の前座1曲目は、春本さんが大好きだった元秋田県代表・谷川聖さんが秋田県公演の前座で歌ったソロ曲「夢でKiss me!」。かわいらしさ全開のダンスと歌声に、会場からは割れんばかりの「ゆきちゃん」コールが沸き起こった。2曲目は春本さんと香川県代表・行天優莉奈さん、愛媛県代表・高岡薫さん、高知県代表・立仙愛理さんの四国メンバー4人が「嘆きのフィギュア」の替え歌「四国のフィギュア」を、人形をイメージした振りを交えてクールに歌い上げた。

 4人がいったん退場した後、オーバーチュアに続いて本編がスタート。春本さんが「メンバーとお客さんが一緒になって盛り上がりたい」との思いから考案したオープニングのセットリストは「Get you!」「偉い人になりたくない」「ドリアン少年」「ワロタピーポー」「12秒」と、いずれもノリの良いアップチューン。春本さんがセンターを務めて5曲連続で元気いっぱいにパフォーマンスすると、会場はコール&レスポンスなどで早くもヒートアップした。

 MCでは春本さんが「ついにやってきました徳島公演。地元でツアーができて本当にうれしいです」と喜びを表現。30日に卒業公演を控え、この日が最後の全国ツアー参加となった岩手県代表・佐藤七海さんは「初めて参加した山梨県公演のことを今でも覚えています。本当にうれしくて、楽しくて、キラキラしていて幸せでした。今日は悔いのないように一生懸命頑張るので、皆さんも盛り上がってください」と呼び掛け、ファンからは「やめないで」との声が上がった。

 自己紹介では「セカンドチャンスがあったらやり直したいこと」を発表。佐藤七海さんが「チーム8になれたので、セカンドチャンスはいりません」、大阪府代表・永野芹佳さんと富山県代表・橋本陽菜さんが「地元での全国ツアーが楽しかったので、もう1回やりたい」などと明るく話す一方で、大分県代表・山田杏華さんは「すごい人見知りなので、人生を最初からやり直して誰にでもフレンドリーに接することができるようになりたい」と重い発言で会場をどよめかせた。

 楽曲の合間には、この日の主役・春本さんの生い立ちからチーム8加入までの歴史を、お手伝いメンバーの北海道代表・坂口渚沙さんと鹿児島県代表・藤園麗さんを進行役にメンバーが演じる寸劇「春本ゆき物語」が上演された。昼公演では内向的だった幼少期や、「ちゃおガール」として活躍した小学生時代、バドミントンに打ち込んだ中学生時代が紹介され、夜公演最初のエピソードでは高校時代に目標を失っていた時期にAKB48に出会ったことが本人の演技で紹介された。

 ここからユニットコーナーに入り、四国メンバー4人は「週末Not yet!」、佐藤七海さん、永野さん、山口県代表・下尾みうさんの3人は「Mystery LINE」、東京都代表・小栗有以さん、橋本さん、福岡県代表・吉田華恋さんの3人は「制服レジスタンス」をそれぞれ力強いダンスを交えてパフォーマンス。山田さんと藤園さんは「狼とプライド」を耳の付いた衣装でかわいらしく、熊本県代表・倉野尾成美さんと坂口さんは「残酷な雨」を傘を手にクールに歌い踊った。

 再び春本さんが登場し、立仙さんと2人で「ハートの独占権」を大きなハートマークの付いた衣装でキュートにパフォーマンス。曲の最後には徳島と高知出身の2人らしく「さあ、どっち? 阿波踊り? よさこい? はっきりしてよ」と両県を代表する祭りを持ち出して笑いを誘った。茨城県代表・岡部麟さん、京都府代表・太田奈緒さん、宮城県代表・佐藤朱さん、山梨県代表・左伴彩佳さんの4人は、大人の魅力全開のクールな「次のピアス」で観客を魅了した。

 2回目の「春本ゆき物語」では、家族の後押しでチーム8オーディションを受けた春本さんが、チーム8の「夢へのルート」を歌って見事に合格し、文字通り夢へのルートを登り始めるまでが描かれた。MCでは春本さんが中学時代にバドミントンの県大会でベスト8に入ったエピソードに絡めて中学時代の部活動を発表。高岡さんが沖縄の伝統楽器・三線の演奏、山田さんがバレーボール、倉野尾さんが小学生時代のサッカー歴を披露すると、会場から驚きの声が上がった。

 ここからチーム8のコンサートで恒例となっている、観客が携帯電話でメンバーを自由に撮影できるコーナーがスタート。「#好きなんだ」では観客席に降りて手を振ったり、ポーズを決めたりしながらファンの間近を行き来し、「スクラップアンドビルド」ではステージ上で統制の取れたダンスを披露した。この後、3回目の「春本ゆき物語」では、チーム8メンバーになった春本さんが先輩メンバーの優しさや、根性が求められるハードな活動に驚く様子が明かされた。

 春本さんセンターで「サステナブル」「暗闇」を力強く披露すると、休む間もなく高岡さんが「ここから5曲連続でチーム8の曲を披露します」と発表し、場内にどよめきが広がる。「挨拶から始めよう」「好きだ 好きだ 好きだ」「思春期のアドレナリン」「生きることに熱狂を!」を春本さんや小栗さん、倉野尾さんセンターでパフォーマンスし、最後は「蜂の巣ダンス」のセンター佐藤七海さんが、ソロダンスでこれまでの感謝を込めたおじぎをして温かな拍手を受けた。

 ここで春本さんが「楽しい時間はあっという間で、次が最後の曲です。チーム8の応援曲なので、夢に向かって頑張っている人に届きますように」と曲紹介を行い、自身がオーディションで歌ってアイドル人生をスタートさせるきっかけとなった思い出の1曲「夢へのルート」をパフォーマンス。春本さんをセンターに、ポンポンを手にしたメンバーが会場全体に元気を届けるように笑顔で躍動感たっぷりに歌い踊り、大歓声の中で本編パートを締めくくった。

 盛大な「チーム8」コールに促されて始まったアンコール冒頭で、改めて自身のアイドル人生を振り返った春本さんは「ちゃおガールを受けた時も、チーム8に入った時も、必ずしも強い意思ではなかったかもしれません。でも、私が今ここに立っているのは自分の意思です」と力強く宣言。坂口さんから「今までエイトをやってきて、一番思い出に残っていることは」と尋ねられると「今日のこの公演です。本当に楽しいです。ありがとうございます」と感謝を述べた。

 この後、突然の怪音とともに高岡さんが1人退出。場内には高岡さんの「今、世界が大変なことになっています。私のこの力で世界を救わなければいけません。それには皆さんの助けが必要なんです」という声だけが響き渡り、最後に「この話の続きは次回、愛媛公演にて。みんな絶対に来てね」と壮大な次回予告が行われると、場内は爆笑に包まれた。再び登場した高岡さんがバイオリンで「ポニーテールとシュシュ」のイントロを奏で、全員で軽やかにパフォーマンスした。

 「ひこうき雲」「恋する充電プリウス」に続くMCで、ここまでの全国ツアーを振り返ったメンバーたち。佐藤七海さんは「全国を5年間回らせてもらって、コントやマジックなどいろんなことをして、楽しい思い出だったし、普通に生きていたら体験できないことをいっぱいさせていただいて、このコンサートでしか会えないファンの方にも会えました」と思い出を語り、残るメンバーに「47都道府県回るために頑張ってください」と全国制覇の夢を託した。

 ここで岡部さんが、台風15号のため千葉県などで甚大な被害が出たことに言及し「私たちにできることを見直して、少しでも力になれればという気持ちを込めて歌わせていただきます」と話し、AKB48の被災地支援のテーマソングになっている「掌が語ること」を声を合わせて披露。歌い終えた岡部さんは「被災された方々が早く通常の生活に戻れるように、私たちにできることをお届けしていきたいです。皆さんもご協力をお願いします」と支援を呼び掛けた。

 続いて「春本ゆき物語」で春本さんの父を演じた佐藤朱さんが、春本さんの父からの手紙をサプライズで代読。歌やダンスで苦労しながら頑張ってきた娘の姿を振り返り「歌をくださる方たちや、振りをくださる方たち、裏で支えてくださるスタッフさん、チーム8を輝かせてくれるファンの方々に感謝してこれからも頑張って」と励ます内容に、春本さんは「なんか駄目出しばっかりだった」と照れ隠しをしながらも「いつも支えてもらってありがとう」と感謝を述べた。

 この日の感想を求められた春本さんは「昼公演も夜公演も本当に楽しくて、あっという間だった」として「ダンスが苦手で悩んだ時期があったけど、周りのメンバーが支えてくれて今日はセンターで踊れました。ファンの人の声援にも支えられて頑張れています。徳島公演がゴールではなく、ここからがスタート。もっともっとダンスもうまくなって、チーム8に貢献できるようになりたいです」と感極まって涙ぐみながらも力強く決意表明し、温かい拍手と声援を受けた。

 最後に、チーム8のテーマソング「47の素敵な街へ」が披露されると、観客もメンバーへの愛を伝える割れんばかりの「ガチ恋口上」で一体となって、この日一番の盛り上がりに。次回ホストの高岡さんは「愛媛公演のセトリは私らしさが詰まっていると思うし、私のことをもっともっとたくさんの方に知ってもらいたいので楽しみにしてください」とPR。メンバー全員で手をつなぎ「ありがとうございました」と大きな声で感謝を述べて、大盛況の徳島公演を締めくくった。

 

■TOYOTA presents AKB48チーム8 全国ツアー~47の素敵な街へ~徳島県公演
 日時:9月28日14:00(昼公演、)18:30(夜公演)
 会場:鳴門市文化会館
 【出演メンバー】佐藤七海(岩手県)/佐藤朱(宮城県)/岡部麟(茨城県)/小栗有以(東京都)/左伴彩佳(山梨県)/橋本陽菜(富山県)/永野芹佳(大阪府)/太田奈緒(京都府)/下尾みう(山口県)/春本ゆき(徳島県)/行天優莉奈(香川県)/高岡薫(愛媛県)/立仙愛理(高知県)/吉田華恋(福岡県)/倉野尾成美(熊本県)/山田杏華(大分県)
 【お手伝いメンバー】坂口渚沙(北海道)/藤園麗(鹿児島県)

【昼公演セットリスト】
 前座 星空を君に(春本)
  MC
 前座 空腹で恋愛をするな(ALL)
  Overture
 M1 Get you!(ALL)
 M2 偉い人になりたくない(ALL)
 M3 ドリアン少年(ALL)
 M4 ワロタピーポー(ALL)
 M5 12秒(ALL)
  MC1
 M6 週末Not yet! (春本、行天、高岡、立仙)
 M7 君について(佐藤七海、岡部、太田、佐藤朱、左伴)
 M8 狼とプライド(山田杏、藤園)
 M9 制服レジスタンス(小栗、永野、橋本)
 M10 カッコ悪いI LOVE YOU!(春本、下尾、吉田)
 M11 タブーの色(倉野尾、坂口)
  MC2
 M12 必殺テレポート(ALL+お手伝い)
 M13 スクラップアンドビルド(ALL)
  MC3
 M14 サステナブル(ALL)
 M15 暗闇(ALL)
  MC4
 M16 挨拶から始めよう(ALL)
 M17 好きだ 好きだ 好きだ(ALL)
 M18 思春期のアドレナリン(ALL)
 M19 生きることに熱狂を!(ALL+お手伝い)
 M20 蜂の巣ダンス(ALL)
  MC5
 M21 夢へのルート(ALL)
  ENCORE
 EN1 プライベートサマー(ALL)
  MC6
 EN2 to be contined…(ALL+お手伝い)
 EN3 充電プリウス(ALL+お手伝い)
  MC7
 EN4 一生の間に何人と出逢えるのだろう(ALL+お手伝い)
  MC7
 EN5 47の素敵な街へ(ALL)
  MC8

【夜公演セットリスト】
 前座 夢でKiss me!(春本)
 前座 四国のフィギュア(春本、行天、高岡、立仙)
  Overture
 M1 Get you!(ALL)
 M2 偉い人になりたくない(ALL)
 M3 ドリアン少年(ALL)
 M4 ワロタピーポー(ALL)
 M5 12秒(ALL)
  MC1
 M6 週末Not yet! (春本、行天、高岡、立仙)
 M7 Mystery LINE(佐藤七、永野、下尾)
 M8 制服レジスタンス(小栗、橋本、吉田)
 M9 狼とプライド(山田杏、藤園)
 M10 残酷な雨(倉野尾、坂口)
 M11 ハートの独占権(春本、立仙)
 M12 次のピアス(岡部、太田、佐藤朱、左伴)
  MC2
 M13 #好きなんだ(ALL+お手伝い)
 M14 スクラップアンドビルド(ALL)
  MC3
 M15 サステナブル(ALL)
 M16 暗闇(ALL)
  MC4
 M17 挨拶から始めよう(ALL)
 M18 好きだ 好きだ 好きだ(ALL)
 M19 思春期のアドレナリン(ALL)
 M20 生きることに熱狂を!(ALL+お手伝い)
 M21 蜂の巣ダンス(ALL)
  MC5
 M22 夢へのルート(ALL)
  ENCORE
 EN1 ポニーテールとシュシュ(ALL)
  MC6
 EN2 ひこうき雲(ALL+お手伝い)
 EN3 充電プリウス(ALL+お手伝い)
  MC7
 EN4 掌が語ること(ALL)
  MC8
 EN5 47の素敵な街へ(ALL)
   MC9