秋の全国交通安全運動(9月21~30日)期間中、県内各地で交通事故の防止を訴える講習やキャンペーンなどが行われた。
●高齢者が自動ブレーキ体験(小松島市)
運転の癖や判断能力の低下を自覚してもらおうと、小松島自動車教習所で高齢者講習(県交通安全協会など主催)が開かれた。
71~89歳の20人が参加。動体視力などの適性検査を受けた後、教習所のコースを走った。自動ブレーキシステムを備えた新型車にも試乗した。
技能診断では、停止線との距離感がつかめず線の手前で止まれなかったり、S字路で縁石に乗り上げたりする参加者もいた。
川下玲子さん(72)=小松島市坂野町=は「買い物や孫の送迎で車は手放せない。交差点を曲がる際に減速するよう注意されたので気を付けたい」と話した。
講習は阿波市や北島町の自動車教習所でもあった。
●クッキー渡し「安全運転を」(徳島市)
徳島名西署などが、不動本町2の県道で交通安全キャンペーンを行い、クッキーなどをドライバーに配った。
署員や不動保育所の園児、徳島西交通安全協会不動分会員ら約40人が参加。クッキーには石井町の花・フジとカエルの絵をプリントし「ぶじかえる」とのメッセージを込めた。
園児らは「安全運転をお願いします」とドライバーに声を掛けながら、クッキーと交通安全グッズを渡した。
●「横断歩道渡ろう」児童がチラシ配布(牟岐町)
放課後子ども預かり事業「おひさまスクール」を利用する牟岐小児童11人が、高齢者に交通安全や詐欺被害防止を呼び掛けた。
児童は牟岐署員や町地域の安全を守る会会員と共に、スクールのある中村地区の高齢者宅を12軒訪問。「横断歩道を渡ろう」「信号をよく見て」などと記したカードを渡した。反射たすきや振り込め詐欺被害防止の啓発チラシも配った。
3年仁田光樹君(9)は「交通安全に気を付け、事故のないよう暮らしてほしい」と話した。
●マナーガール、ルール順守訴え(石井町)
名西地区安全運転管理者会の加盟事業所の女性職員5人が、「交通安全推進マナーガール」として石井町役場など9施設を巡り、交通安全を呼び掛けた。
町役場には神山町職員の出原聡子さん(21)が徳島名西署員らと共に訪れ、「交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践をお願いします」などとメッセージを読み上げた。小林智仁町長は「全席でのシートベルト着用の徹底や飲酒運転の根絶などを実践する」などと宣言した。
マナーガールはこの後、JA名西郡や神山温泉などを巡回した。