徳島市で2日午後、警察官をかたって現金の保有状況を聞き出そうとする不審電話が少なくとも16件あった。被害は確認されていない。同様の電話は9月下旬に阿南市でも相次いだ。県警は特殊詐欺被害などの前兆となる「アポ電(アポイントメント電話)」とみている。

 捜査2課によると、徳島名西署員らを名乗る男から高齢者宅に「振り込め詐欺の犯人を捕まえた。名簿にあなたの情報が含まれている。口座番号が漏れている」などと連絡があり、現金の保有額などを聞いてきた。

 阿南市では預金額などを教えた80代女性がキャッシュカード3枚を盗まれ、現金100万円を引き出された。

 捜査2課は「電話でカードの受け渡しや身に覚えのないお金の話をされたら詐欺とみて、応じないようにしてほしい」と注意を呼び掛けている。

 特殊詐欺 9月県内被害 2件120万円

 徳島県警が9月に認知した特殊詐欺被害は2件120万円(前年同月ゼロ)だった。キャッシュカードの窃盗と融資保証金詐欺が各1件あった。

 捜査2課によると、25日、阿南市の80代女性宅に「あなたのキャッシュカードが東京で不正に使われている」などと警察官を装った男から電話があり、女性宅を訪れた別の男にカード3枚を盗まれた。このうち2枚が使われ、金融機関の現金自動預払機(ATM)から100万円を引き出された。

 インターネットの融資申し込みサイトに登録していた県北部の50代男性は、電話をかけてきた事業所社員を名乗る男に10万円の融資を申し込み、10日に一時預かり金などの名目で20万円をだまし取られた。

 今年の特殊詐欺被害は9月末時点で23件(前年同期比5件減)、被害額は約4129万円(約6927万円減)。