宮内庁は2日、皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」に供える各都道府県の農水産物を発表した。明治天皇以来の慣行で特産品は「庭積机代物」と呼ばれる。11月上旬に皇居に運び込まれ、大嘗祭当日の同月14、15日、悠紀殿と主基殿の南側の庭積帳殿に置かれる。

 宮内庁によると、各都道府県が3~5品目を提供。リンゴやミカンなどの果物、キャベツ、大根などの野菜、干しさばやヒジキなど海産品が並んだ。

 特産品は、新潟、長野、静岡の各県を境に、3県を含めた東側の悠紀地方と、西側の主基地方に分けて供えられる。また、コメは47都道府県から1・5キロずつ、アワは25都府県から0・75キロずつ届けられる。徳島はスダチ、乾しいたけ、ワカメの3品を提供する。

 宮内庁は5月に各都道府県に特産品の推薦を依頼。推薦に基づき各都道府県の農業団体などと調整を重ね、9月下旬に特産物の品目や量などを正式決定した。

 大嘗祭は宗教色が強い儀式で、公費支出は、政教分離の原則に反するという声もあることから、平成の代替わりと同様、都道府県の役割は仲介役とし、「献上」ではなく宮内庁が買い上げる形式を取った。