シダレザクラの名所として知られる神山町下分の明王寺で24日、恒例の「しだれ桜祭り」(実行委主催)が始まった。25日まで。
境内では樹齢約100年と約80年と伝えられるシダレザクラがほぼ満開。薄いピンクの花を付けた枝が地面近くまで垂れ下がり、来場者は花にそっと手を伸ばしたり、記念撮影をしたりして楽しんだ。フルート演奏やダンスの披露のほか、地元住民らによる特産品の販売もあった。
家族3人で初めて足を運んだ住友祐介さん(44)=吉野川市鴨島町敷地、作業療法士=は「来たかいがあった。広がる桜に包み込まれているようだ」と笑顔だった。
25日には琴や尺八、津軽三味線の演奏のほか、地元・寄井座による人形浄瑠璃公演が催される。また、同町鬼籠野の国道438号沿いで「桜峠茶屋まつり」(NPO法人神山さくら会主催)もあり、桜茶の接待や名所案内などがある。