無料バスの運行に向け、阿南市の担当者と打ち合わせする山本さん(右)=同市役所

 徳島県阿南市は、同市内で行われる四国アイランドリーグplus(IL)・徳島インディゴソックスの今季公式戦に無料バスを運行する。阿南駅から試合会場のJAアグリあなんスタジアム(同市桑野町)まで送迎し、低迷する入場者の増加につなげる。

 運行するのはソフトバンク3軍(4月4、5日)と愛媛マンダリンパイレーツ(同15日、5月3日)、高知ファイティングドッグス(8月31日)、巨人3軍(9月1日)との6試合。4月15日は午後1時、残り5試合は午後6時の開始で、試合時間に合わせて1日1回往復する。

 乗降場所は道の駅「公方の郷なかがわ」(同市那賀川町)と阿南駅の2カ所。道の駅にある「89番野球寺」では必勝祈願し、車内では、「野球のまち」の推進に努める市の地域おこし協力隊員山本慎二郎さん(31)=同市桑野町中野=が、ガイド役を務め、選手の特徴や試合の見どころを紹介する。

 市が市内の観光バス業者からマイクロバスを借り上げて運行する。定員は各19人で、入場料(当日千円、高校生以下無料)が必要。入場券や選手名鑑、メガホン、弁当などが付いた応援セット(2500円)も用意する。先着順で、希望日前日までに電話か電子メールで申し込む。

 アグリあなんスタジアムでの1試合平均の入場者数は300人台と伸び悩んでおり、観戦を通してファンの拡大につなげようと、山本さんが企画した。
山本さんは「球場で野球を見る楽しさを知ってもらい、桑野町に訪れる人を増やしたい」と話している。