火薬を詰め、吹筒花火を完成させる住民=美波町赤松の作業場

 美波町赤松地区の赤松神社で13日に行われる秋祭りに奉納される吹筒花火作りが、大詰めを迎えている。作業場では地域ごとに分かれた花火組のメンバーが、火薬を竹筒に詰め込む作業に追われている。

 花火組ごとに独自の製法が秘伝として継承されており、火薬の詰め方や配合によって色や勢いに違いが出る。

 8日は寺野朝日組の4人が約5時間にわたって作業した。森本利幸組長は「令和になって初めての秋祭りでの奉納なので、うまくいくよう丹精を込めて作った」と話した。

 赤松神社の秋祭りに奉納される吹筒花火は約190年の歴史をもつ町無形文化財。高さ約10メートルの支柱に取り付けた竹筒から火花が噴き出し、舞い散る火の粉の下を住民が五穀豊穣や家内安全を願って駆け回る。

 花火は13日午後8時から神社境内で奉納される。