1978年、自民党は総裁選で初めて全国の党員、党友による予備選挙を行った。片や現職総裁の福田赳夫氏、対するは大平正芳氏。優勢が予想された福田氏は、開票の朝、余裕の表情でこう言った。「天は知っている」

 ところが、ふたを開けてみれば、まさかの大敗。約8万票もの差をつけられた。あの名言が飛び出したのは、この時である。「天の声にも変な声はたまにはある」

 その通りである。変な声は確かにある。この人の、はちゃめちゃな言動を見聞きするたび、そう思わざるを得ない。NHKから国民を守る党の立花孝志党首のことだ。NHKの一点で共感し参院選で一票を投じてしまい、後悔している人も多いだろう

 脅迫容疑で、警視庁に書類送検までされている。7月、東京都中央区議の男性に対し「徹底的にこいつの人生、僕がつぶしにいく」などと発言した映像をネットで公開し、脅したとされる

 有罪になったら議員をやめる、との考えを示していたが、二転三転、今度は辞職し、あす告示される参院埼玉選挙区補欠選に立候補する意向らしい。さて、天はどんな声を発するか

 民の声は天の声(神の声)|。「変な声」は、このローマのことわざが下敷きだ。N国党には「戦争で取り返す」の丸山穂高氏も所属している。「同気相求む」。こんなことわざもあった。