厚生労働省の肝炎総合対策推進国民運動「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターを務める乃木坂46の北野日奈子さんと新内眞衣さんが5日、東京・南青山のavex EYEで「肝炎ミニ講座」を開催し、来場者に肝炎ウイルス検査の重要性を呼び掛けた。

 北野さんと新内さんはプロジェクトの概要を説明した後、肝炎の知識を紹介する「肝炎ミニ講座」として「肝臓病の原因はお酒の飲み過ぎなの?」「肝炎になっても痛くないの?」といった肝炎に関するよくある質問を紹介しながら解説していった。

 2人は「肝臓は沈黙の臓器と言われていて、慢性の肝障害は進行が緩やかで気付きにくく、病状が進むまでなかなか症状が出ません。そのため知らない間に進行して、肝硬変や肝がんといった命に関わる病気になってしまう恐れがあります」と肝炎の症状を説明した。

 その上で「私たちの使命は、まず肝炎を知ってもらうこと、そして検査を受けてもらうことです。肝炎検査は一生に一度でいいので、手遅れになる前にまずは検査を受けてください。そしてもしウイルスを持っていたら、肝臓専門医がいる医療機関を受診してください」と訴えた。

 2人はメンバーの松村沙友理さんが起用されたプロジェクトの新ポスターのお披露目も行い「施設内に掲示して肝炎啓発にご協力お願いします」と依頼してavex EYEへ贈呈した。11月には新たな啓発動画も公開予定となっている。

 肝炎ウイルスは世界で3億人以上が感染していると推計される世界最大規模の感染症で、肝炎は放置すると健康に重大な損害をもたらす可能性がある。プロジェクトでは2012年から肝炎に関する知識と肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎の正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動している。

■知って、肝炎プロジェクト
 平成23年5月16日に策定された肝炎対策基本指針を受け、厚生労働省の肝炎対策助成金事業として開始された。平成24年度から、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎への正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくこと目的とした「肝炎総合対策推進国民運動事業」として啓発活動を実施。肝炎とは何か、どのように感染するのか、放置するとどうなるのか、さまざまな予防方法と治療法を知ってもらうことを目指している。

 肝炎は放置すると肝硬変・肝がんという重篤な疾患に進行する可能性がある。世界保健機関(WHO)は、2010年に世界的レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として、7月28日を"World Hepatitis Day"(世界肝炎デー)と定め、肝炎に関する啓発活動等の実施を提唱した。日本でもこれに呼応した取組として、7月28日を日本肝炎デーと定め、国及び地方公共団体、医療団体や事業主団体等の協力を経て、肝炎の病態や知識、予防、治療に関わる正しい理解が進むよう普及啓発を行うとともに、受検勧奨を推進している。

 厚生労働省 肝炎総合対策推進国民運動の特別参与である杉良太郎さんをはじめ、芸能界・スポーツ界から大使・スペシャルサポーターを任命し、肝炎ウイルス検査の普及啓発などを目的とした広報活動に取り組んでもらっている。