制作委員会が選んだ三木元首相の記念碑案(阿南高専提供)

 阿波市土成町吉田の故三木武夫元首相の実家跡地に記念碑の建立を計画している制作委員会は9日、検討していたデザインを決めた。元首相が大切にしていた人との対話や協調を念頭に「人」の字をかたどった意匠にした。委員会は今後寄付を募り、来年3月中旬までの完成を目指す。

 記念碑は高さ約160センチ、幅180センチ、奥行き約200センチ。元首相の顔写真のレリーフをはめ込み、座右の銘「人無信不立(信無くば人は立たず)」の文字のほか、経歴や功績などを記した説明文を添える。

 費用は素材にもよるが、コンクリート製だと約150万円。制作作業や維持管理の一部は地元の小中学生に担ってもらい、功績を後世に伝えることにしている。

 土成町の土成歴史館であった選考会には、デザインを担当する阿南高専の学生や地元住民ら約30人が参加。建設コースの5年生3人が4案を説明し、過半数の参加者が評価した案に決まった。

 野口佑大さん(20)は「地元の人たちとデザインを決められてうれしく思う」とほっとした表情。委員で元土成中学校長の湊憲治さん(63)=土成町高尾=は「三木先生の思いがよく表れているいい案だと思う。今後は募金という形で地域住民の思いを集め、よりよい記念碑を作っていきたい」と話している。