二層うだつの町並み=つるぎ町貞光

県内最大級の円墳で県指定史跡の大里古墳=海陽町大里

らせん状に石組みで作られた「まいまい井戸」=徳島市国府町芝原

 徳島ペンクラブ(丁山俊彦会長)は、13、14の両日、県内の歴史的建造物を紹介するパネル展を徳島市の県立文学書道館で開く。二層うだつの町並み、貴重な神社仏閣、古墳や碑文など県内50カ所を撮影した写真と解説のパネルが並ぶ。

 つるぎ町貞光の二層うだつの町並みは、脇町と少し違い、うだつの前部が一段低く2段構造になっている。二層うだつは全国でも珍しく、2段の白壁の上に立派な屋根が乗った重厚で美しい建築様式だ。防火壁としての役目があるが、前面にコイやカメなど水にちなんだ図柄が刻まれ、家ごとに独自の意匠を凝らした装飾は芸術的価値も高い。

 海陽町の県指定史跡・大里古墳は県南部最大の古墳で、古墳時代後期築造の円墳だ。直径20メートル、高さ5メートルの豪族の墳墓は迫力がある。須恵器や装身具などが出土しており、文化財としての価値が高い。古代のロマンを感じる文化遺産だ。

 徳島市国府町芝原の古刹蔵珠院のまいまい井戸は、ユニークさが際立つ石組みの構造物だ。直径7メートル、深さ3メートルの井戸の側面は丁寧に石積みが施されている。地面をらせん状に掘り込んだ古井戸は注目に値する。

 この他、国指定重要文化財の丈六寺三門(徳島市)、板東俘虜収容所のドイツ兵が建設したドイツ橋(鳴門市大麻町)、昔ながらの漁師町の風情が残る町並み(阿南市椿泊町)も紹介する。

 ペンクラブの鈴木綾子副会長は「徳島には知られざる貴重な歴史遺産がたくさんある。歴史を再発見するきっかけになればうれしい」と話している。

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 13日午後1時半から、写真パネルを制作したペンクラブ会員が撮影のエピソードを語るギャラリートークがある。14日午後1時半からは、徳島市文化財審議会委員の森兼三郎さんが「徳島の建造物の魅力」と題して講演する。