徳島県三好市池田町川崎の吉野川で、オオサンショウウオが見つかった。近くの重國晴美さん(77)が確認した。県立博物館によると、国の特別天然記念物の日本固有種か中国系の近縁種かは外観で判別できない。
体長は約1・25メートル。体重は重國さんが持った感覚で6~7キロという。性別は不明。
オオサンショウウオを見つけたのは2日午前6時ごろ。アユ釣りに出掛けたところ、水深30センチ程度の川底でじっとしていた。翌日も同時刻に行くと同じ場所にいたため、河原に運んで撮影した。
台風18号で川が増水し、6日にはいなくなっていた。
日本固有種のオオサンショウウオは世界最大の両生類で、岐阜県以西の本州と四国、九州の渓流に生息する。重國さんは「吉野川の美しさを改めて感じた。また出合えればうれしい」と話している。