任期満了に伴う阿波市議選(定数20)が25日、投開票され、新議員が決まった。新人7人全員と現職13人が当選し、現職1人と元職1人が涙をのんだ。投票率は65・74%で、2005年の市発足以来最低だった前回(14年)を2・92ポイント下回った。任期は4月1日から4年間。
当選者の地区別の内訳は阿波町が7人、市場町5人、土成、吉野両町が各4人。前回と比べて阿波町で1人増、市場町で1人減となった。党派別では、公明と共産が各1議席。共産は4年ぶりに議席を獲得した。他の18人は無所属。
トップ当選は新人の笠井安之氏(無所属)で、現職が引退した市場町北部を中心に票を確実にまとめて初当選した。最年少の新人、武澤豪氏(同)は農業振興や子育て支援の充実を訴え、同世代の支持も得て幅広く集票した。
現職では前回トップの樫原伸氏(同)が地域資源を生かした土成町の経済や農業振興を打ち出し、地元の支持を固めた。吉野町の森本節弘(同)、市場町の樫原賢二(同)の現職両氏も手堅くまとめ、上位で再選を決めた。
落選した現職の藤川豊治氏(同)は16年に虚偽の届け出で本会議を欠席して問題になった際の言動の影響もあって支持を集められなかった。昨年4月の市長選に出馬した市場町の元職原田健資氏(同)も浸透し切れなかった。
当日有権者数は3万2450人(男1万5458人、女1万6992人)▽投票者数2万1333人(男1万124人、女1万1209人)▽投票率65・74%(男65・49%、女65・97%)▽有効2万1121票▽無効212票▽持ち帰り0票。
【開票結果】
当 笠井 安之 1466
当 樫原 伸 1400
当 樫原 賢二 1368
当 北上 正弘 1253
当 森本 節弘 1241
当 坂東 重夫 1156
当 阿部 雅志 1096
当 武澤 豪 1082
当 木村 松雄 1064
当 中野 厚志 993
当 藤本 功男 916
当 三浦 三一 914
当 後藤 修 839
当 笠井 一司 828
当 川人 敏男 816
当 原田 定信 796
当 松村 幸治 775
当 出口 治男 767
当 江澤 信明 754
当 吉田 稔 644
原田 健資 486
藤川 豊治 464