台風の勢力を示す表現には決まりがある。最大風速44メートル以上54メートル未満は「非常に強い」、それを超す場合は「猛烈な」という冠がつく。今回の19号は「非常に強い」まま東海~関東に上陸する見通しだ

 統計がある1991年以降、同様の勢力で列島に上陸したのは3回。記憶に生々しいのは昨年、本県に上がり、近畿地方を縦断した21号だ

 強風にあおられたタンカーが関西空港の連絡橋に衝突したり、屋根が飛ばされたり、と各地に大きな爪痕を残した。死者14人、重傷者46人、被災した家屋は9万棟を超す

 雨も心配だ。気象庁は、58年の狩野川台風に匹敵する雨量となる恐れがある、と警戒を呼び掛けている。伊豆半島ではその際、狩野川が氾濫して大水害となるなど、記録的な大雨が降った東海、関東地方を中心に約1200人もの死者・行方不明者が出た

 今回の台風、当初は四国をうかがっていた。予報では大きくカーブする。先の台風で被災した人たちは気の毒に。まずそう思ったが、実は大型のこの台風、本県への影響も小さくないのである。徳島地方気象台によると、非常に強い風が吹くようだ

 きょうの昼ごろに最接近する。台風に合わせ、非常に強い警戒心をもって迎えよう。少しでも気になる人は、とにかく安全な場所へ。油断している者を狙うのが、災害の常である。