無料開放した会議室で自習する中高生=徳島市のとくぎんトモニプラザ

 徳島市立図書館など県内3図書館が生徒の自習を認めていないと報じた、徳島新聞記事(5日付朝刊)への反響が「こちら特報班」に寄せられた。生徒や保護者からは「自習を認めてほしい」との要望が多いものの、「生徒が長時間、席を独占するのは利用者の不公平感を招く」との意見もある。一方、無料の自習スペースを提供する動きもあり、活動の広がりが期待される。

 県内では、徳島市と北島、藍住町の3図書館が机と椅子を閲覧専用とし、教科書や参考書を持ち込んだ自習を禁止。これに対し、県立図書館(徳島市)を含む残り25館は認めている。

 ただ、自習を認める図書館でも常時開放する施設と、夏休みなどの長期休暇に限定する施設があり、対応が分かれている。那賀川図書館(阿南市)は「16日から空席があれば認める」とした。

 特報班に寄せられた意見で多いのは「期間を限定しないで自習を認めてほしい」「使っていない会議室を開放すべきだ」といった常時開放の要望だ。自習を禁止するファストフード店などが増える中、場所の確保に苦労しているという。

 中でも、県立図書館には常時開放の要望が強かった。実現の可能性について担当者に聞くと「県立博物館など周辺の施設と連携し、集会室などを開放している。しかし文化団体の利用も多く、長期休暇中に場所を確保するので精いっぱい」としている。

 一方、自習を禁止する徳島市立図書館の対応に賛成する人からは「勉強はどこでもできる。特定の場所は必要ない」「騒いだり、飲食したり、モラルに欠ける若者もいる」との意見が寄せられた。

 図書館以外の施設で生徒の自習を支援する動きもある。

 とくぎんトモニプラザ(徳島市)は、休館日などを除いて生徒や社会人に会議室を無料開放し、多い時は150人ほどが利用している。記者が訪れると、開放を始めた午後6時から20分足らずで中高生約30人が訪れた。

 ほぼ毎日利用するという城北高3年岡本直弥さん(17)は「静かで集中できる。こんな場所が増えたらうれしい」と話した。

 イオンモール徳島(徳島市)は昨夏、涼しい場所に集まるクールシェアの一環で、4階ホールを自習スペースとして開放した。利用者からは好評で「今後も前向きに検討したい」としている。