上灘オールスターズ対徳島大学 4回裏2死一塁で、徳島大学の樋口優さんが遊撃安打を放ち、好機を広げる=福井グラウンド

阿南市役所チーム・吉村茂宏監督

しらさぎクラブ・古川幸宏さん

徳島ウイングス

徳島大学と上灘オールスターズ

オール徳島ベースボールクラブ・伊勢亨さん

加茂谷・竹内仁志さん

美馬・髙田寛巳さん

上灘・松川隆志さん

日和佐・高原健さん

 中高年でつくる野球チームの西日本一を決める「第5回記念西日本500歳野球大会」(阿南市、徳島新聞社主催)が13日、JAアグリあなんスタジアム(同市桑野町)など県南3市町の4会場で開幕した。徳島、香川両県の5市6町から最多の18チームが参加して熱戦を繰り広げた。3回戦までの14試合が行われ、徳島県勢は桑野体協実年(阿南市)、美馬ベースボールクラブ(美馬市)、上灘オールスターズ(海部郡)が4強入りした。19日にアグリあなんスタジアムで準決勝と決勝が行われる。優勝、準優勝チームには来年7月に秋田県大仙市で行われる第4回全国500歳野球大会の出場権が与えられる。

 初日の成績 ▽1回戦 しらさぎクラブ14―8阿南市役所、上灘オールスターズ0(じゃんけん)0徳島大学▽2回戦 国府クラブ12―1しらさぎクラブ、三木クラブフィフティーズ10―0旭食品、桑野体協実年9―7オール徳島ベースボールクラブ、阿南つどいクラブ11―3那賀フレンズ、日和佐クラブ4―1石井町体協オールドスターズ、美馬ベースボールクラブ14―0徳島ウイングス、加茂谷体協実年9―5宝田体協シニア、上灘オールスターズ(没収試合)国府ナイン▽3回戦 三木クラブフィフティーズ8―5国府クラブ、桑野体協実年11―2阿南つどいクラブ、美馬ベースボールクラブ8―4日和佐クラブ、上灘オールスターズ6―3加茂谷体協実年

 無理せず楽しむ

 ○・・・阿南市桑野町のJAアグリあなんスタジアムで行われた開会式では、18チームの約270人が入場行進した。

 阿南市役所チームの吉村茂宏監督(56)が「野球ができる環境と健康に感謝し、無理せず一球一球、野球を楽しむことを誓います」と宣誓。同市の60歳以上の女性でつくるチアリーディンググループ「ABO60」がダンスで盛り上げた。

 2試合投げ抜く

 ○・・・投手の体力消耗を考慮して継投で勝ち上がるチームが多い中、控え投手がいないしらさぎクラブ(徳島市)は、エースの右腕古川幸宏さん(57)=同市一宮町西丁が2試合を投げ抜いた。最後は力尽き、国府クラブ(同)に打ち込まれ12失点を喫した。

 初戦では2本の本塁打を放ち、2回戦でもチーム唯一の打点を挙げるなど4番打者としても活躍した。

 古川さんは「運の悪い当たりもあって守りの時間が長く、へばってしまった。この年で2試合はきつい」と苦笑い。それでも「体が動く限り精いっぱい頑張る」と語り、これからもチームをけん引する覚悟を見せた。(JAアグリあなんスタジアム)

 障害感じさせず

 ○・・・3年連続の出場となった障害者チームの徳島ウイングス(鳴門市)は、美馬ベースボールクラブ(美馬市)に挑戦。ハンディを感じさせない全力プレーで会場を沸かせた。

 4番の北島正さん(47)=鳴門市撫養町=は四回表に二塁打を放って好機を演出した。左手が不自由なため右手だけで左翼方向へ引っ張った。「会心の一打。相手投手の球は走っていた。健常者から打てたのは自信になる」

 チームは長打を浴び、失策も重なって大敗したものの、好守備も見せた。西上勝代表(53)は「練習の成果を出せた。来年こそは勝利したい」と力を込めた。(みなみらいグラウンド)

 V候補同士接戦

 ○・・・監督を含む選手10人で臨んだ徳島大学(徳島市)は、初戦で昨年ベスト4の上灘オールスターズ(海部郡)と対戦。優勝経験のあるチーム同士の好カードとなった。

 試合は息詰まる投手戦。両チームとも堅い守りで得点を許さなかった。最後は大会規定によりじゃんけん勝負となり、徳島大学が涙をのんだ。

 「運がない」。松江重文監督(58)=徳島市川内町鈴江南=は落胆の表情を浮かべたものの「投手はよく頑張った。来年は打てるチームになって戻ってきたい」と前を向いた。(福井グラウンド)

 連覇逃すも収穫

 ○・・・前回大会の決勝カードが1回戦で再現された。王者だったオール徳島ベースボールクラブ(吉野川市)が桑野体協実年(阿南市)に敗れた。3投手が失点を重ね、5点リードを許して迎えた最終回の攻撃は、連打で3点を返した。しかし、あと一本が出なかった。

 初回に先制本塁打を放った伊勢亨さん(55)=徳島市川内町宮島は「一回裏に逆転されてから主導権が握れなかった」と肩を落とした。

 7月の全国大会でベスト8入りし、今大会も連覇を目指していただけに、チームにとって初戦敗退はショックだった。それでも伊勢さんは「新加入の2人が複数安打し、収穫もあった」と仲間をたたえた。(豊饒の杜グラウンド)

 

 加茂谷体協実年・竹内仁志さん(初戦は2安打するなど全打席で出塁) 「とにかく球に当てようと一生懸命プレーした。全然打てなかった前回と違って楽しめた」

 美馬ベースボールクラブ・髙田寛巳さん(3回戦で4失点完投) 「強力打線だっただけに制球に注意した。エースが故障で不在の中、自分の仕事ができた」

 上灘オールスターズ・松川隆志さん(投打に活躍し、準決勝進出に貢献) 「決め球が甘くなってしまった。制球が次の課題。悔いのないプレーで優勝を目指したい」

 日和佐クラブ・高原健さん(2回戦で勝利を引き寄せる2点タイムリー三塁打) 「打った瞬間、長打になると確信した。積極的に振ったのが勝ちにつながってうれしい」