開花が遅れている桜=徳島市の徳島中央公園

 徳島県内でソメイヨシノの開花が遅れている。徳島市で開花が4月にずれ込むのは、過去20年で最も遅かった2012年(1日)以来となる。各気象情報会社は開花日を3月30日と予想していたため、飲食店やイベント関係者は週末の1、2両日に多くの花見客を当て込んでいたが、予約客のキャンセルなど影響が出ている。

 徳島市の平年の開花日は3月28日だが、31日は徳島中央公園のソメイヨシノのつぼみはまだ固く、花を付けているのは数輪程度。例年は花見客でにぎわう時期だが、今年はほとんどいない。

 飲食店などは売り上げへの影響は避けられないとみる。同公園内で「千草食堂」を営む工藤賢治さん(72)は「今週末の花見を中止し、来週末に延期する人が増えるだろう」と人出の減少を心配する。阿波観光ホテル(徳島市一番町)では「花見弁当」の予約の出足が鈍く、担当者は「例年購入してくれているが、今年はまだという人もいる」と言う。

 約8千本のソメイヨシノが植わっている美馬市脇町の宗教法人「八百萬神(やおよろずのかみ)之御殿」では、例年は開花直後の週末に800人以上が訪れるが、ツアー業者数社からキャンセルが入った。上野篤史代表役員(41)は「寂しい花見シーズンのスタートとなりそうで残念だ」と肩を落とした。

 桜関連イベントの延期なども相次いでいる。3月25日から予定していた県農業大学校跡地(石井町石井)の桜のライトアップは3月31日~4月9日に変更。諏訪公園(三好市池田町)の桜のライトアップは例年より1週間ほど遅い3月29日~4月11日にした。