災害時の応援協定に署名する徳島、鳥取両県の聴覚障害者支援団体の代表者=都内の衆議院第一議員会館

 徳島、鳥取両県の聴覚障害者支援団体が15日、都内の衆議院第一議員会館で、災害時に手話通訳者と要約筆記者を派遣し合う協定を結んだ。

 協定は「災害時におけるきこえない・きこえにくい人の支援連携協定」で、徳島県の社会福祉事業団と聴覚障害者福祉協会、鳥取県の聴覚障害者協会の3団体が締結。災害時、被災県からの支援要請に基づいて相互に人材を派遣するほか、平時には手話通訳の研修などを行う。

 締結式には、飯泉嘉門、平井伸治両県知事も出席。3団体の代表が協定書に署名し、それぞれ「聞こえない人、聞こえにくい人の災害時の不安解消のため、同様の取り組みが全国に広がるよう期待する」などとあいさつした。

 両県によると、県レベルの聴覚障害者団体が災害時応援協定を結ぶのは全国で初めて。手話通訳者の人数は徳島県内が73人(2019年4月1日時点)、鳥取県内が54人(19年3月末時点)で、大規模災害時の人材不足を防ぐため、鳥取県聴覚障害者協会が提案した。

 協定締結の後、平井知事が会長を務める「手話を広める知事の会」は同所で総会を開き、全日本ろうあ連盟や各地の聴覚障害団体と連携し、台風19号の被災地にある避難所に手話通訳者らを派遣することを確認した。