基が台湾の百貨店に設けたなると金時の販売ブース。今年は開催期間を延ばして本格出店の可能性を探る=2018年10月、台湾・高雄市(同社提供)

 徳島県産食材の輸出を手掛ける地域商社「基」(徳島市)と、なると金時の若手生産者でつくる生産販売会社「農家ソムリエーず」(同)が16日から12月29日まで、台湾・高雄市の大手百貨店「漢神百貨」2店舗でなると金時の販売会を催す。2カ月半と販売会としては異例の長期間で、将来的な常設店舗の出店を視野に、採算性などを検討する。

 16~27日は「漢神アリーナショッピングプラザ」で県が開く「徳島物産展」の一角になると金時を並べ、フライドポテトの実演販売も行う。物産展終了後も販売員を雇用して11月12日まで続け、14日からは食品売り場がリニューアルオープンする「漢神百貨本館」に場所を移して12月29日まで販売する。期間を通して売り上げ1千万円を目指す。

 「基」は2017年に漢神アリーナで開かれた四国物産展に出展し、好評だったことから、18年に単独での販売会を企画。同所でインターンシップの大学生らの協力も得ながら実演販売を行い、5日間で用意した730キロを完売した。

 ただ、短期間のイベントだけでは事業拡大に結び付きにくいと考え、漢神百貨と交渉して今年は大幅に期間を延ばし、本格出店につなげることにした。

 18年は現地でフライドポテトを青果から加工して販売したが、今年は日本で加工したものを冷凍して輸出し、現地販売員が簡単な調理だけで実演販売できるように作業を標準化する。期間中の売り上げやコストを基に、本格出店に向けた事業計画を練る。

 「基」の端村圭社長は「通年営業の店舗ができれば県産食材の商談拠点にもなる。自立採算で運営していけるアンテナショップを目指したい」と話している。