徳島県内の官公庁で3日午前、新規採用職員らへの辞令交付式があった。人口減少や南海トラフ巨大地震対策、地方創生への取り組みなど、郷土徳島を取り巻く課題が山積する中、公共の役割は一層高まっている。真新しいスーツに身を包んだ新職員はトップから訓示を受け、全体の奉仕者としての第一歩を踏み出した。
■県庁 午前9時から講堂で式があり、新規採用職員124人(男75人、女49人)が出席した。代表して後藤田悠人(ゆうと)さん(22)が飯泉嘉門知事から辞令を受け取り、岩屋愛美さん(24)が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを誓います」と宣誓。知事は「現場目線、県民目線に立って働いてもらいたい」と訓示した。
■徳島市役所 午前10時5分から市長室で、新規採用職員53人(男29人、女24人)のうち、市長部局の31人に遠藤彰良市長が辞令を手渡した。新規採用職員を代表し、戸田鉄平さん(27)が宣誓。遠藤市長が「今の気持ちを忘れずに職務に精励し、敬意を持って市民の皆さんに接するようお願いします」などと訓示した。
■県教委 午前11時20分から県庁講堂で、新規採用の教職員232人(男88人、女144人)に辞令を交付した。日和佐中学校(美波町)に配属される米田翔(かける)さん(22)が代表して美馬持仁教育長から辞令を受け取り、板野支援学校(板野町)の見立知穂さん(26)が宣誓した。美馬教育長は「常に職責や時代の流れを意識し、人の気持ちを推し量ることのできる教職員になってほしい」と激励した。