理不尽な校則は近年「ブラック校則」と呼ばれ、全国的に見直しを求める声が高まっている。徳島新聞がウェブアンケートで校則に関する経験を募ったところ、一般に「地毛証明」と呼ばれる頭髪の届け出ルールに疑問の声が寄せられた。県内の全日制公立高校を調べると、約8割の27校が、地毛が茶色がかったり、カールしていたりする生徒に書面や口頭での届け出を課していた。

 調査結果は«別表»の通り。分校を含む33校のうち、入学時などに「天然頭髪届」や「地毛申請書」などの名称で書面を提出させる高校が9校、口頭で申告させている高校が18校あった。対象者は多い学校で生徒の2割弱程度いるという。書面提出の場合は、保護者の署名や押印を求めるケースが多い。

 徳島商業高と小松島西高は裏付けのため、幼少期や中学時代の写真を持参させている。板野高は保護者立ち会いの下、美容室で使う染髪用の色見本を参照して生徒の髪の色を確認。鳴門渦潮高は生徒の出身中学に確認するケースがあるとした。

 県内の全日制公立高校は、いずれも校則で頭髪の染色や脱色、パーマを禁止している。届け出を課す理由について「染髪を疑って生徒につらい思いをさせないため」などとし、生徒のために必要だとしている。

 アンケートでは、届け出を求められた生徒や保護者から疑問の声が寄せられた。

 県立高校に娘が通う徳島市の女性(46)は「子供が『規格外』と言われた気分。娘は届け出後も学校で注意され、生まれつきの髪をコンプレックスと感じるようになった」と話した。

 こうした指導の前提として「髪形は黒髪ストレートが基本」という学校現場の考え方があった。ある教員は「髪を染めると就職の面接で通用しなくなる」と、企業側のニーズに沿った指導であると説明する。

 一方、別の教員は「画一的な指導方法に疑問を感じている」と言い、「(校則を変えるには)学校を含めた社会全体が多様性を受け入れられるようになるのが大事ではないか」とした。