行司役に抱え上げられ、泣き出す赤ちゃん=海陽町の旧海部中体育館

 子どものたくましい成長を願う徳島県海陽町鞆浦地区の伝統行事「赤ちゃんの土俵入り」が19日、旧海部中学校体育館であり、大勢の見物客が見守った。

 昨年7月から今年6月に生まれた町内外の男児49人が参加。竜やトラ、コイなど色鮮やかな刺しゅうの入った化粧まわしと紅白のねじり鉢巻きを締め、土俵入りした。

 行司役が「よいしょ」と掛け声を上げ、赤ちゃんを高々と抱え上げると、驚いて泣き出す子もいれば、落ち着いた表情の子もいた。集まった家族や住民からは歓声が送られ、カメラマンが盛んにシャッターを切った。

 5カ月の次男を参加させた神戸市の三井倫子さん(34)は「人の前に立って引っぱっていけるような子になってほしい」と話した。

 土俵入りは地区の湊柱神社の神事で約350年続いている。