NIEの意義などを話し合った記念トーク=鳴門教育大

 鳴門教育大で19日に始まった「日本NIE学会第16回大会」。記念トークでは、阪根健二学会長(鳴教大大学院教授)と徳島新聞社の岡本光雄編集局長、NIEコーディネーターの野口幸司元上浦小学校長が、NIEの意義や今後の在り方をテーマに意見を交わした。

 阪根教授は「教科書のみでは、社会の動きとかけ離れた知識の伝達に終わってしまう可能性がある」と指摘。「新聞は教科書にはない『今』や『明日』を補う教材になり得る」と話した。

 岡本局長は、インターネット上ではフェイクニュースをはじめ真偽の定かでない情報が氾濫しているとして「記者が現場に出向いて書いた新聞記事を、教室や家庭で活用してほしい。教室での学びの助けや目当てになる新聞作りを進めていきたい」と訴えた。

 野口氏は教員時代、認知症の高齢者を招いて戦争体験を語ってもらった授業や、アルミ缶回収の収益金をアフリカのザンビアに贈った取り組みが新聞に載った事例を紹介。「児童は行いが社会に評価されたと実感した。学校と社会をつなげるのはNIEの重要な役割だ」と強調した。