児童学科教員から学習支援の指導をうける重友さん(左)=徳島市の徳島文理大

 私が学習支援ボランティアを始めたのは、大学3年生の6月である。きっかけは、小学校教員を志望しているということもあり、学生のうちに子どもと関わる機会を多くもちたいと思ったからだ。また、個別指導や特別な支援を必要としている児童の力になりたいと考えたからでもある。

 学習支援ボランティアは、担任の先生が授業を進める中で、子どもを個別にサポートしたり、先生の指示が通りにくい子どもに小さな声で指示したりする。休み時間に子どもたちと外で遊ぶこともある。

 私たち学習支援ボランティアは、子どもから見ると「先生」なので、最初はそのことを意識し過ぎて関わり方が少し硬かったと思う。しかし、大学で学んだことを思い出して、近い目線で接してみると、子どもから積極的に関わってくれるようになった。このボランティアでは、「先生」という自覚を持ちながらも、子どもと柔軟に接することが大切だと感じた。

 学習支援ボランティアをしてよかったと思うことは主に二つある。

 一つ目は、個別指導を必要とする子どもをサポートできるということだ。授業の中であまり内容が理解できず、やる気を失っていた子どもが、個別指導をしていくことで積極的に授業に向かうようになった。授業の中での表情も明るくなっていった。

 二つ目は、担任の先生の授業や指導が直接見られるということである。ボランティアをしながら、より良い教師になるための学びをすることができる。

 例えば、授業の工夫や子ども同士のトラブルの解決方法などである。指導法などが分からないときは、小学校の親切な先生たちが質問に丁寧に答えてくれる。小学校で解決し切れなかったことは、大学に持ち帰って、経験豊かな先生たちからアドバイスをもらったり、ゼミの仲間に相談したりしている。

 そのおかげで、子どもたちにより良い支援をすることができるようになり、ひいてはより良い教師になるための勉強になっている。

 思いをもってボランティアを行うことによって、学生という立場であっても各分野で貢献することができる。それだけでなく、その経験を自分自身のキャリアにもつなげることができる。こうした貴重な経験が糧となって、私は徳島県の教員採用試験に、現役で合格することができた。

 徳島文理大では、多くの学生が学習支援ボランティアに参加するとともに、多方面で活躍したり自分を磨いたりしている。高校生の皆さんも、さまざまな経験を通して夢の実現に一歩ずつ近づいていこう。