「軽音!春の甲子園」の後発コンテストとして、四国大で初めて開かれた「全国高校選抜ロックフェス」(四国大、徳島新聞社など主催)。県内外の10組が初代王者の栄冠を目指し、華やかなパフォーマンスを繰り広げた。審査員特別賞を受賞した「LET'S」をはじめ、県内から出場したバンド3組の熱演を振り返った。

「LET'S」 難曲に挑み審査員特別賞

ギターボーカルの斎藤智哉さん(左)とギターの谷泉翔星さん

 阿南高専3年の斎藤智哉さん、谷泉翔星さん、吉田英瑠(えいる)さん、合田怜央さんによる「LET'S」は、5番手で登場した。

 オリジナル曲の「蒼(あお)」と「Alone」。作詞作曲を務める斎藤さんが「高校生バンド感を出したくない」と話すように、難易度の高い楽曲を見事に弾きこなして実力を示した。

ベースの吉田英瑠さん

 

 審査員から「堂々としていて、バンドサウンドがいい」と評される演奏で、聴衆に確かなインパクトを残した。メンバーは「ありがたい半面、金賞を目指していたので悔しさも大きい。もっと上を目指す」と声をそろえた。

 1、2年の参加者が多い中で、最上級生として出演したLET'S。他のグループからも大きな刺激を受けたようで、吉田さんは「演奏する側も見る側も楽しいライブで、会場の盛り上がりに感激した。バンドが目指す形の一つなので、見習う部分が多かった」と声を弾ませた。

ドラムの合田怜央さん

 11月9、10日に開かれる阿南高専の学園祭などライブを多数控えており、メンバーはさらなる飛躍を誓った。

「voyager」 幕開け熱く彩る

出場10組の先頭を切って演奏したvoyagerのメンバー=四国大

 出演の先頭を切ったのは「voyager」。城東2年の中西智大(ちはる)さんと野口晃平さん、城北2年の八木史穏(しおん)さんと田中冬弥さんの4人組バンドだ。約200人の観客が声援を送る中、アジアンカンフージェネレーションの「NGS」とミッシェル・ガン・エレファントの「スモーキン・ビリー」をエネルギッシュに披露した。

 オープニングアクトのためリハーサルも慌ただしく、音量調節に悩みながらも、堂々とした音色を響かせた。ギターの中西さんは「会場の雰囲気が良く、演奏していて気持ちよかった。前振りがなくても演奏に合いの手を入れてくれて驚いた」と話した。

「CORDIAL」 徳島への思い込め

徳島への思いを曲に込めたCORDIAL=四国

 終盤に出演した「CORDIAL」は、徳島北2年榎並はなさん、城北1年中内優亜さん、城南1年塚本輝(きざし)さん、城ノ内1年中川遥登さん、徳島市立1年山口幸祐さんと田上陽菜さんの6人グループ。星野源の「PopVirus」とオリジナル曲の「Take me home~愛の住む場所~」を熱演した。

 ダブルボーカル、ダブルキーボードという珍しい構成で、オリジナル曲には徳島を思う気持ちを込めてしっとりと歌い上げた。

 5校の生徒でつくるグループのため練習日程の調整も難しかったが、ドラムの山口さんは「やってきたことは出し切れた」と、さわやかな表情を見せた。