原因食物の摂取によって免疫学的な機序を介して発生する、生体に不利益な症状を引き起こすものを食物アレルギーと呼びます。発生する症状には皮膚、粘膜、呼吸器、アナフィラキシー症状があります。今月は食物アレルギーについて考えてみました。

 乳幼児に見られる食物アレルギーの症状には皮膚症状が最も多く、原因食物を摂取すると蕁麻疹や紅斑が出現します。またアトピー性皮膚炎の中に原因食物を除去することで皮膚症状が改善するものがあります。

 即時型の食物アレルギーは摂取して2時間以内に、多くは食べてすぐに症状が現れるものです。現れる症状が全身に広がる蕁麻疹や紅斑である場合には検査によって原因を確定する必要があります。症状が軽微である場合には本当にその食物が原因であるのかどうかを確定することが必要になります。

 食物アレルギーの診断を確定するには、食べると必ず症状が出ること、原因食物を中止すると症状が消失することが条件になります。しかし、いつも食べている食物を摂取しても時に症状が出ることがあります。接種した食物の摂取量や加工品、加熱の具合、摂取した子どもの体調の変化や感染症の有無などを考慮する必要があります。

 食物アレルギーの治療目的はアナフィラキシーの予防にあります。摂取食物で生命を危険に陥らせないために行うのが除去食療法です。