板野町は2017年度から、町内の幼稚園と小中学校に通う約1200人が希望する本を購入する。ふるさと納税の寄付金を有効活用するとともに、子どもたちに本に親しんでもらうことが目的。全国的にも珍しい取り組みだという。

 対象は、町内3幼稚園と3小学校、1中学校の子ども。1人当たり千円分で、購入した本は、各幼稚園や小中学校の図書室などの蔵書にする。年度内の早い時期に子どもの希望を調査し、現在の蔵書などと重なっている場合は調整する。

 同年度当初予算に事業費として120万円を計上した。全額、ふるさと納税の寄付金を積み立てた「ふるさと応援基金」を充てる。同基金の積立額は16年度末見込みで975万円となっている。

 町内の小中学校では、約20年前から登校直後に10分間の読書時間を設けるなど、読書習慣の確立に積極的に取り組んでいる。毎年度、1人当たり500円として小中学生の人数分の図書購入費を計上している。

 石井公生教育長は「事業を通じて、子どもや保護者がより読書への関心を高めてくれれば」と話している。

 全国学校図書館協議会(東京)は「図書購入費の範囲内で一部の子どものリクエストを受けるケースはあるが、全員分を買うというのは聞いたことがない。より多くの子どもに図書に興味を持ってもらえるのではないか」としている。