徳島市バスの停留所に掲示されている時刻表。阿波踊り期間中は土日祝日ダイヤで運行すると記され、臨時便の時刻表は掲示されていない

 徳島市の阿波踊り期間中(8月12~15日)に、市バスは便数の少ない土日祝日ダイヤを採用している。観光客の利便性が低下するのではないか―。「あなたとともに~こちら特報班」に、こんな投稿が寄せられた。1年を通して最も多くの人が市中心部に集まる時期であり、市にダイヤ変更の理由を聞くと「利便性を高めるための措置です」と意外な答えが返ってきた。

 徳島市バスは現在、徳島駅を発着する市直営5路線と、徳島バスに委託する13路線で運行。土日祝日は出勤や通学の利用が少ないため、平日に比べて全体で1~2割減便し、代わりにイオンモール徳島線で往復42便を特別運行している。

 観光客が集まる阿波踊り期間中はどんな対応をしているのか。市地域交通課によると、普段の休日とは異なる特別体制で臨んでいるという。

 4日間は夕方から人出が増えるため、午後4時台から踊りが終わる10時半までに、14路線で計85便の臨時便を運行する。運転手の数に限りがあるため、朝の便数が少ない土日祝日ダイヤを採用しながら夕方以降を増便している。

 期間中はイオンモール徳島線も特別運行しており、全体の便数は平日と同程度。年末年始(12月29日~1月3日)にも土日祝日ダイヤを採用しているものの、こうしたダイヤは編成していない。

 ただ、せっかくの特別体制にもかかわらず知らない人は多いとみられる。市地域交通課は「踊り見物には市バスをどんどん使ってほしい」とするものの、周知には課題を残している。

 例年、踊り期間中の臨時便の時刻表は、市職員の人出不足から各停留所には掲示せず、市交通局や徳島バスのホームページ(HP)に載せているだけだ。市は「何百とある停留所に時刻表を掲示、撤去するのは大変な作業。踊りが始まる数日前にHPに時刻表を載せているので確認してほしい」とする。

 これに対し、踊り期間中も通勤で市バスを利用しているという徳島市の会社員武藤太郎さん(43)は「HPに情報を載せているのなら、普段から各停留所に設けている時刻表にアドレスを表記すればいいのではないか」と提案する。

 来夏、市はどんな対応をするのだろうか。