石井町が発注した石井幼稚園改築工事の指名競争入札を巡り、入札価格を業者間で調整したとして、県警捜査2課と徳島名西署は21日、談合の疑いで、徳島市の建築設計会社社長(66)=阿波市阿波町=を逮捕した。「そのような事実はない」と容疑を否認している。県警は町の担当者からも事情を聴くなどして詳しく調べる。

 逮捕容疑は、2017年4月14日に行われた改築工事実施設計業務の指名競争入札で、県内の他の指名業者5社と共謀。同月4日ごろ、落札を狙い、自社の入札価格より高い価格で入札するよう他社に働き掛けて談合したとしている。

 捜査2課などによると、町が指名業者に通知していた設計価格は2729万9千円。容疑者の会社は約89・7%に当たる2448万円で落札した。他の5社は2500万~2620万円で入札していた。県警は、容疑者が落札の意思があると各社に伝え、入札金額を調整するなど談合を主導したとみている。

 石井町の公表資料によると、容疑者の会社は14~18年度に少なくとも8件の町発注工事で指名され、4件を落札。このうち3件が石井幼稚園改築工事関連で、実施設計業務と基本設計業務、工事監理業務だった。幼稚園は18年1月に着工し、19年3月に完成した。

 小林智仁町長は「突然のことで驚いており、事実であれば残念だ。どういう状況なのか分からないが、捜査に協力する」とコメントした。