剝製にするコウノトリの雄=2018年11月、鳴門市(浅野由美子さん提供)

 NPO法人とくしまコウノトリ基金が、昨年11月に徳島県内で死んだコウノトリの雄1羽を剝製にする。イベント会場などで羽毛やくちばしに触ってもらい、環境教育に役立てる。21日開かれたコウノトリ定着推進連絡協議会の会合で明らかにした。

 剝製にする雄は、昨年6月に兵庫県豊岡市を巣立った幼鳥。両脚を骨折し、鳴門市大麻町で保護された。徳島市のとくしま動物園北島建設の森で手当てを受けたものの、衰弱して死んだ。死骸は園で冷凍保存している。

 豊岡市の専門業者に依頼し、気温が下がる今冬に高さ1メートルほどの剝製を作る。触っても壊れないよう通常より芯を強くする。触れられるコウノトリの剝製は珍しいという。コウノトリの郷公園(豊岡市)も触れる剝製を所有しており、人気だという。製作費は約10万円で環境省の事業を活用する。

 会合では、大麻町でペアが営巣する電柱の人工巣塔化について県が説明した。

 電柱の北と東それぞれ10メートルほどの位置にコンクリート柱を1本ずつ立て、12月上旬までに電線を架け替える。営巣電柱は現状を維持し、四国電力から県に所有権を移す。昨年は工事前にペアが巣材を運び始めたため計画を先送りしていた。

 このほか、10月6日に鳴門市やその周辺で一日の目撃数としては過去最多の31羽が確認されたことを協議会が報告した。