ラグビーワールドカップ(W杯)日本代表の戦いに、日本中が熱狂した。敗退後は、「日本代表ロス」なる言葉も聞かれ、さびしさを募らせている人も多いだろう。でも、そんな感傷にいつまでも浸っているわけにはいかない。間もなく「花園」を懸けた全国高校大会徳島大会が始まる。県内高校ラグビー部のジャージーをイラストで制作した。「桜のジャージー」の次は、高校ラクビーを応援したい。

 徳島県ラクビーフットボール協会に登録しているのは、男子12校、女子1校。徳島大会は10月27日に開幕し、合同チーム(吉野川、城ノ内、鳴門渦潮)を含む10チームが出場する。11月16日まで延べ4日間、徳島市球技場で行われ、優勝校は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。

 徳島県高校ラクビーの歴史は古い。1929(昭和4)年、脇町中学校(現脇町高)に四国で初めてラグビー部が発足。49年には脇町高校が全国大会でベスト4に輝いている。

 全国大会では、しばらく初戦突破できない低迷期が続いたが、2006年に城東が県勢としては36年ぶりに勝利した。

 今春の全国選抜大会では、城東が強豪校の札幌山の手(北海道)と慶応(神奈川県)に勝利し、注目を集めた。札幌山の手は、日本代表で主将を務めるリーチ・マイケルの出身校だ。

 花園を懸けた徳島大会の優勝回数は、つるぎが最多。前身の貞光工、美馬商工時代を含めて計28回に上る。続いて脇町(脇町中含む)の21回。城東14回、城南(徳島中含む)9回、城北、徳島市立、徳島科学技術(徳島工含む)の各4回などとなっている。

 ラグビーは1チーム15人で編成され、野球やサッカー、バスケットなど他の競技と比べて多い。それだけに部員の確保や部の存続は、容易ではない。県内高校のラグビー部も昔に比べて減少している。

 W杯を通じて、ラグビーに興味を持った人は多いだろう。「ノーサイド」や「1人はみんなのために、みんなは1人のために」という精神に心打たれた人もいるだろう。W杯第1回大会の日本代表主将は城北高校出身の林敏之さん。「桜のジャージー」を着てW杯に出場する選手が再び徳島から出ることを願いながら、生のラグビー観戦に出掛けてはどうだろうか。  (卓)