田村禎通さん

 創立125周年となる2020年を控え、9学部27学科を束ねるかじ取り役を任された。少子化による18歳人口の減少が続く中、「学生に選ばれる、魅力のある大学として、一層の努力と工夫をし続けなければならない」と意気込む。

 徳島文理大は学生1人当たりの教員数が全国の私立大で上位にあり、看護師や理学療法士などの国家試験の合格率は全国平均を上回る。「この強みを生かし、学生の夢や就職をかなえる力をさらに磨きたい」。学生時代の恩師が言っていた「降るような愛情を注げ」を心に刻み、学生に接していくつもりだ。

 「虚心坦懐(たんかい)」をモットーとする。先入観を持たずにフラットな気持ちで人に接し、研究や学問、仕事に打ち込む重要性を説く。こうした思いを大学運営に反映し、社会貢献の役割を果たすことも目標に掲げる。

 徳島市出身。専門分野は内科学と循環器病学で、徳島大医学部に進学し、体の仕組みの奥深さに興味を抱いて内科医を志した。同大学病院の臨床医として長く活躍。国立善通寺病院(香川県善通寺市)で看護学生らを教育指導してきた経験などを買われ、12年に徳島文理大保健福祉学部の教授に就任した。

 趣味は登山と読書。30代から四国のほとんどの山を登り、中でも上勝町の高丸山がお気に入り。「ブナ林など手付かずの豊かな自然が素晴らしい」と目を細める。就寝前には好きな歴史小説や時代小説を1時間程度読み、リラックスするという。

 徳島市の自宅で妻と2人暮らし。71歳。