押収物の入った段ボール箱を車に積み込む捜査員=22日午後6時ごろ、石井町役場

 2017年に石井町が発注した石井幼稚園改築工事の指名競争入札を巡る談合事件で、徳島県警は22日、石井町役場を家宅捜索した。捜査員は教育委員会や子育て支援課から関係資料を押収。入札価格を業者間で調整したとして、談合の疑いで逮捕した徳島市の建築設計会社社長(66)=阿波市阿波町岡地=の犯行状況の解明を進める。

 午前8時50分ごろに捜査車両6台が到着し、捜査員18人が役場に入った。捜索は午後6時ごろまで約9時間にわたり、段ボール約40箱分の資料を持ち帰った。

 町によると、幼稚園の改築工事を管轄する教育委員会学校教育課や保育所を管轄する子育て支援課から、入札に関する書類などが押収された。

 役場が捜索を受ける事態に、70代男性は「町のイメージが悪くなる。談合していない町内の業者にも影響が出ないか心配だ」。40代男性会社員は「事件を知って残念に思う。今後は透明性を持って事業を進めてほしい」と話した。

 役場は閉庁日だったものの、午前8時ごろから阿部龍裕副町長ら幹部職員が登庁し、対応に追われた。小林智仁町長は徳島新聞の取材に「捜査に全面的に協力していく」と述べた。

 捜索は役場のほか、入札に参加した建築設計会社の事務所など複数の関係先でも行われた。

 県警は同日午後、建築設計会社社長を徳島地検に送検した。容疑を否認している。