任期満了に伴う東みよし町長選と同町議選は、4月3日の告示まで1週間に迫った。町長選に立候補を表明しているのは▽元町議の松浦明人氏(48)=中庄▽元町議の松浦敬治氏(53)=西庄、製材業▽僧侶の長谷川隆法氏(70)=加茂=の3人。引退する川原義朗町長の後継を巡り、町を分ける激しい戦いが繰り広げられている。

 1月下旬に立候補を表明した明人氏は、町議3人が支持。2月下旬の事務所開きには川原町長らが出席した。早くからあいさつ回りを重ねているほか、会員制交流サイトも活用し、産業の育成など自身の政策をアピールしている。革新系への浸透も図っている。

 2月中旬に出馬の意向を示した敬治氏は、町議2人が支持。地元県議の後援会会員や地元の若手らから支援を受け、商工業者などを中心に支持を集めている。川原町長の近親者や旧三好町長も支援。対話重視の町政運営を訴え、あいさつに回っている。

 3月初旬に立候補を表明した長谷川氏は町政刷新を訴え、現職に対する批判票の取り込みを狙う。特別職の給料と議員報酬の大幅減額や、第3セクター方式の木質バイオマス発電会社の設立などを主張。あいさつ回りはせず、街頭演説を毎日5カ所で行っている。

 町議選も選挙戦となる見込みであることなどから、残りの町議は表面上、中立の立場を取っている。