昨年9月の台風18号で幹が裂け、枝の半分を失った徳島市の徳島中央公園のシダレザクラが、残った枝に今年もピンクの花を咲かせた。枯死が心配されていたが、見事に復活した。
この桜は1995年、徳島吉野川ライオンズクラブ(山口裕史会長)が、京都のクラブと姉妹提携した記念に植樹した。ソメイヨシノが咲き誇る公園の中で、唯一のシダレザクラとして市民に親しまれた。
暴風で無残な姿になったが、「友情の証しを枯らすわけにはいかない」(山口会長)と、むき出しの裂け目を樹脂で固めるなど応急措置を施し、見守っていた。