右サイドから駆け上がりシュートを狙う岸本(左)=10月19日、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 徳島ヴォルティスは10月27日午後2時からホームの鳴門ポカリスエットスタジアムで水戸ホーリーホックと対戦する。徳島にはMF岩尾、MF内田航、DFの田向とジエゴ、FW岸本と、水戸でプレーした5人がおり、互いに手の内を知り尽くした戦いとなる。

 中でも堅守の水戸からゴールを奪うためのキーマンに挙げられるのが岸本。豊富な運動量でサイドを上下動し、ドリブルでゴールへ迫る。献身的な動きで今やチームになくてはならない存在だ。

 昨季J1のC大阪から水戸へ期限付き移籍し、1年間プレー。徳島に加入した今季は開幕戦から出場し6試合で3得点。負傷者が出るなどした中盤戦からはサイドでのプレーが増えた。特に最近は守備時に右サイドバックに下がって守備ブロックを形成。不慣れな位置ながらも「ボールを奪うことだけに集中している」と言い、粘り強い守りで相手のキーマンを抑え込んできた。

 「出られるならどのポジションでもいい。与えられた役割はこなす」。前々節の岡山戦は後半41分から出場し、相手の直接FKをゴール前でヘディングでクリア。決定機を阻止した。右サイドで先発した前節の大宮戦では相手陣内深くへ入って球際で粘り、野村の得点をお膳立てした。

 昨季は水戸で38試合に出場。シーズン前半は先発に名を連ねたが、後半戦は途中出場や出番がなく試合を終える日もあった。「準備を怠らないことを学んだ」という。

 J1昇格が懸かる残り5戦。「シーズン終盤にこの位置にいられて楽しい」と重圧はない。上位争いへしのぎを削る古巣との一戦に向け「バチバチとした試合になる。恩返しという意味でも結果を出したい」と必勝を期した。