2016年度の社会福祉士国家試験に合格した徳島大歯学部口腔保健学科の卒業生=徳島大蔵本キャンパス

 2016年度の社会福祉士国家試験で、徳島大歯学部口腔(こうくう)保健学科の新卒・既卒者15人が合格し、合格率(88・2%)が受験者10人以上の大学、短大、専門学校212校で最高となった。高齢化の進展に伴い、歯科診療の現場では福祉関連の知識が求められており、同学科の学生らは自主的に勉強している。大学側も特別講義を行うなど支援しており、その成果が現れた。

 歯学部口腔保健学科によると、16年度に4年生だった全15人と、既卒者の2人が受験し、新卒者14人と既卒者1人が合格した。全国では約4万6千人が受験し、合格率は25・8%だった。

 社会福祉士は、心身に障害がある人や高齢者らの相談に応じ、助言や指導、援助などを行う。歯科衛生士にはこうした役割も求められることから、10年度から毎年、同学科の4年生の大半が受験している。

 16年度は、4年生15人が夏ごろから講義の合間に空き教室などで自習を重ねた。大学側も福祉系の教員が約30時間の特別講義を行うなどサポートした。

 合格者の一人、北村美渚さん(22)=同大大学院=は「歯科以外にも幅広い知識を得ることができた。福祉の知識も生かせるような仕事に就きたい」と資格取得を喜んだ。同学科の白山靖彦教授は「特別講義への出席率も高く、学生が意欲を持って頑張った結果だ」と話している。