JR四国がオープンする「4S STAY 阿波池田 本町通り」の外観イメージ(同社提供)

 JR四国は28日、三好市池田町マチに来年4月下旬ごろ、同市内で2カ所目の簡易宿泊施設をオープンさせると発表した。祖谷や大歩危などの観光地に近い地の利を生かし、昨年11月に阿波池田駅前で開業した施設と合わせて多様な顧客の取り込みを図る。同社の簡易宿泊施設は、昨年4月に開業した京都市を含めて3カ所目。

 施設名は「4S STAY(フォースステイ)阿波池田 本町通り」。阿波池田駅から徒歩約10分で、本町通りにある阿波池田たばこ資料館の西隣に位置し、空き家となっている築100年以上の旧商家(木造2階延べ約174平方メートル)を賃借して改修する。

 客室は2室用意し、1室当たり7人まで宿泊することができる。ともに上下階合わせて1室となるメゾネットタイプで、奥行きのある伝統的な間取りを生かし、客室ごとに玄関やリビング、キッチンなどを設ける。

 事業費や宿泊料金は未定。運営は、同市池田町で宿泊施設「heso camp(へそキャンプ)」などを営むオウライ(同市)に委託する。同社は、JR四国が昨年11月に開業した「4S STAY 阿波池田駅前」も運営しており、新施設は管理者が常駐せず、チェックインや緊急時の対応などは「阿波池田駅前」で行う。

 JR四国によると、「阿波池田駅前」の本年度の稼働率は57%で当初計画の9割程度。利用者の約3割をアジアや欧州からの外国人が占める。同社は新施設を高級路線とする方針で、多店舗展開により運営の効率化を図りつつ、客単価を上げて増収を図る。

 半井真司社長は「知名度が上がるにつれて外国人客の利用も着実に増えている。今後も変化する客層に対応するため、四国に拠点施設をいくつかつくり、周遊できるようにしたい」と話している。