スダチを収穫する子どもと職員=9月、徳島市上八万町上中筋の農園(なのはな徳島提供)

 障害者・高齢者支援を行う徳島市のNPO法人「なのはな徳島」が、スダチ農園の運営に取り組んでいる。収穫や加工などの作業を事業化して就労の場をつくるのが狙い。今年初めて収穫作業を行い、大阪のポン酢製造会社に品質が認められた。来年の本格出荷を目指し、資機材の整備に乗り出す。

 スダチ園は、上八万町上中筋の借地10アール。「障害のある子どもが将来働ける場を確保したい」と考えた宿里智子理事長(58)が昨年秋、農園の所有者が管理に困っているのを知って提供を依頼した。

 職員と、施設を利用する中高生計約20人が農地に生い茂った雑草を刈り取り、スダチの枝を切った。8~9月に収穫し、手動のスダチ搾汁器で500ミリリットルボトル約100本分の果汁にした。

 高級ポン酢を生産する大阪府高槻市の会社に試作品を持ち込んだところ品質を評価され、来年からの買い取りが決まった。

 事業を軌道に乗せるには、周年出荷のための保管用冷蔵庫や、大量のスダチを搾る機械式搾汁器といった設備投資が必要になる。そこで、インターネット上で資金を集めるクラウドファンディング(CF)を行うことにした。

 目標は120万円。CF募集サイト「READY FOR(レディフォー)」で30日から12月9日まで受け付ける。宿里理事長は「子どもが障害の垣根なく、地域で生き生きと暮らせるようにするのが夢。スダチ栽培や加工品開発のアドバイスも欲しい」と協力を呼び掛けている。