徳島県は29日、徳島市の20代の会社員男性がはしか(麻疹)に感染したと発表した。今年に入って県内では初めての感染確認で、2018年12月以来10カ月ぶり。

 県感染症・疾病対策室によると、男性は25日に38~39度の発熱や咳があり、27日に発疹が出たため県内の医療機関を受診し、調査機関の検体検査で発症を確認した。現在、県内の病院に入院し、回復に向かっている。家族ら周囲への感染は確認されていない。

 はしかに感染すると約10日間の潜伏期間を経て発熱や咳などの症状が現れ、数日後に高熱と発疹が出る。感染力は強く、くしゃみなどの飛沫だけでなく空気感染もする。

 県は、男性が発症前後に不特定多数の人と接触した可能性があるとし、大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内の飲食店など、徳島、鳴門を含む3市の施設4カ所を公表。施設利用者で、発熱や発疹などはしかの症状がある場合は保健所に相談するよう呼び掛けている。

 はしかのウイルスは空気中で2時間以下しか生存しないため、現在は4施設を利用しても男性起因の感染はない。

 国立感染症研究所によると、今年に入り10月13日時点で全国で719件が報告され、過去5年で最多だった2014年の462件を大きく上回っている。

 県が公表した4施設と男性の利用日時は次の通り。

 USJ内の飲食店「ビバリーヒルズ・ブランジェリー」(24日午前9時半~午後3時)▽ハローズ住吉店(徳島市住吉6、24日午後8時~同8時半)▽れんまるカフェ(鳴門市撫養町斎田、27日午後1時半~同4時半)▽ラーメン東大(徳島市城東町1、27日午後7時半~同8時)。