徳島市が新ホールを整備予定の市文化センター跡地

 徳島市が30日に新ホール事業の優先交渉権者を決めたことを受け、センター跡地にある県有地について、市有地との交換を協議している県は、交換契約に至っていないことを理由に「大変遺憾だ」とするコメントを出した。市の事業の進め方に強い反発を示した形だ。

 県のコメントは北川政宏県土整備部長名で出された。「契約を交わす前に、交換が整うのを前提に市が優先交渉権者を選んだことは、今後の交換協議への影響が懸念される」としている。

 交換協議を担当する県都市計画課の森琢真課長は「市が県有地を使えるかどうか決まっていないのに、事業者選定の手続きを進めるのはどうかという意味で『遺感』とした」と述べた。

 県が市町村の事業に対し、こうした表現をするのは異例。市市民環境部は「県有地利用について県の理解を得られるよう、今後も誠心誠意、協議を進めていきたい」とするコメントを出した。

 市は当初、センター跡地の3分の1を占める県有地が無償貸与されることを前提に事業を進めてきた。しかし県は9月、市有地との交換を要請。市は県立徳島東工業高校跡地(大和町2)と旧動物園跡地(中徳島町2)の2カ所を候補として示している。