豆狸の豆本を作った徳島文理大メディアデザイン学科の学生ら

 徳島文理大メディアデザイン学科の学生と教員が、県内に伝わるちびっ子タヌキ(豆狸)の昔話をまとめた豆本「阿波豆狸図絵」を作った。2~4日に徳島市の藍場浜公園で開かれる「阿波の狸まつり」で、学生が上演する紙芝居を見た人に無料で配る。

 縦約7センチ、横約5センチの手のひらサイズ。徳島文理大名誉教授で画家の飯原一夫さん(90)=徳島市北沖洲1=の著書「阿波の狸」などから豆狸の小話を選んで編集した。

 木づちに化けて人の足元にまとわりつく「槌の子」(美馬市)や、たぬき寝入りした人を起こす「ちちん狸」(徳島市)、ちょうちんの明かりを吹き消す「火消し」(三好市)など11話を収録。郷土色豊かな内容となっている。

 文理大の長濱太造助教と山城新吾講師、2人がゼミで指導する3年生の計10人が手作業で600部を製本した。ゼミ生は狸まつりで紙芝居「阿波の狸合戦」の上演を続けており、今年は来場者へのプレゼントとして豆本を贈ることにした。

 奥野莉生さん(20)は「小さな本に豆狸のかわいらしさを凝縮した。子どもも大人も手に取って楽しんでほしい」と話している。