野球独立リーグの四国アイランドリーグplus(IL)と4球団は27日、開幕を前に松山市の松山全日空ホテルで会見を開き、2017年の収支などを報告した。リーグ全体では2957万円の赤字で、徳島インディゴソックスは1393万円の赤字となった。
徳島の収入は前年比4%減の7814万円。スポンサー料が減少したものの、ドラフトで2選手がNPB入りしたことを受けての育成料が寄与し、微減にとどめた。
観客動員数は34%増の1万7336人で、1試合平均は445人。昨年と同様、4球団で最も少ないが、多くの試合に冠スポンサーを付けることで来場者が増えた。
前年の黒字から一転、赤字になったことについて南啓介社長は「外国人の移籍金がなかったことが響いた。法人・個人会員の獲得数を増やすなど地道な努力を続ける」と説明。飲食店や整骨院ジム事業など多角経営の強化を図るとした。
高知は78万円、愛媛は349万円の黒字を確保。香川は1256万円の赤字で、リーグを運営するIBLJは735万円の赤字だった。観客動員数は香川が2万5227人(1試合平均701人)、高知が2万5157人(740人)、愛媛が1万9938人(623人)。
全141試合の観客動員数は8万7658人で、マニー・ラミレスの高知入団などが影響し、14%増えた。リーグの赤字は発足以来13年連続だが、北米遠征をやめたことで885万円ほど減らした。
四国アイランドリーグの全体収支