岡孝治徳島市議が市に対し、一般廃棄物処理業者に厳しい処分をするよう働き掛けたとされる問題で、市議会の調査特別委員会(百条委)は11日、当時の市民環境部長だった大西孝佳氏(現・交通局長)の証人喚問を行う。岡市議による具体的な指示内容など25項目の質問が行われる予定。虚偽の証言をすれば禁錮や罰金に処せられる百条委の場で、大西氏がどう証言するか注目される。百条委での証人喚問は初めて。
大西氏は、原秀樹前市長が業者への処分を決めた2016年3月31日に前市長、岡市議らと市長室で同室しており、当時の様子についての証言内容も焦点だ。市の第三者調査団(代表・浅田隆幸弁護士、3人)の報告書は市長室でのやりとりなどを主な根拠に、「岡市議の働き掛けが、原前市長が処分決定するのに決定的な影響を与えたと推認される」と結論付けている。
報告書では、大西氏は15年10月~16年1月、岡市議から処分に関して特定の弁護士に相談するよう言われたり、工程表を作るよう指示されたりするといった働き掛けを受けたと指摘。百条委では報告書の内容を改めて確認した上で、山本武生委員長が主尋問し、その後に各委員が補足尋問する。午後4時から2時間程度の予定。
証人喚問に先立つ午後1時半からは、第三者調査団の3人に対する参考人聴取も実施。岡市議による働き掛けの不当性などについて意見を求める。
証人喚問、参考人聴取とも、市役所南棟5階の協議会室で。傍聴席は30席を用意し、議会事務局で受け付ける。