バレーボールの第72回全日本高校選手権徳島県予選最終日は2日、サンフラワードーム北島で男子・徳島科技-阿南光、女子・城南-富岡東の決勝が行われる。全国大会(来年1月5~12日、東京武蔵野の森総合スポーツプラザ)の出場切符獲得を目指し、熱戦を繰り広げる。試合は午前9時から男子、同11時から女子の順で行われる。
【男子】総合力の徳島科技か、爆発力のある攻めが持ち味の阿南光か。徳島科技の速攻を阿南光が食い止め、攻めに転じられるかが見どころだ。
昨年覇者の徳島科技は県総体も制し、2度の全国大会に出た3年生が全員残る経験値と攻守のバランスの良さが強み。187センチの山﨑、185センチの幾原、184センチの乾と高さのある選手をそろえ、サイド、センターとどこからでも点が取れる。リベロ下泉を軸とした守備も安定している。
阿南光は準決勝で第2シード城東にストレート勝ちし波に乗る。力のある選手が多い中でも182センチの春日、181センチの小原の打点の高い強打が得点源。2人は茨城国体のビーチバレー代表を務めた経験からレシーブ力も増した。中道ら2年生も力をつけており、戦力的にはひけを取らない。
【女子】第4セットを36-34で奪って追い付いた城南が競り勝った県総体決勝の再現。今回も接戦が予想される。
城南はエース逢坂や2年の坂東、田村らのオープン攻撃や速攻は威力十分。ブロックも高い。鳴門との準決勝ではやや攻撃が単調になって苦戦したもののしっかり勝ち切って決勝進出。2年ぶりの王座奪還を狙う。
「つなぐバレー」が身上の富岡東は、リベロ田村を中心とした粘り強いレシーブが生命線。セッター長井が多彩なトスを上げ、亀井、片山、喜多らがスパイクをコースに決める。サーブで崩せるのも大きな武器となる。
城南はサーブレシーブを安定させ、受け身にならずに先手を取れるか。富岡東はブロックをかわし、チャンスボールを決め切れるかがポイントとなりそうだ。