徳島の伝統芸能をPRする「秋の阿波おどり」(県、県観光協会主催)が2日、徳島市のアスティとくしまで開幕し、約8千人でにぎわった。国内外の踊り子らが集う「世界阿波おどりサミット」が初めて開かれ、踊りを「世界の宝」として育てることを確認した。
サミットには米国とブラジル、フランス、台湾の7団体、県内外の6団体の代表ら15人が参加。踊りの魅力について語った。最後に有名連の子ども10人が「阿波おどりの魅力を世界に伝え、おどりの輪をさらに広げていく」とする宣言文を読み上げ、採択した。
有名連のステージ「阿波おどり大絵巻」では、県阿波踊り協会の19連が趣向を凝らした演出を披露した。9月に91歳で死去した阿波踊りの名手・四宮生重郎さんへの県表彰「特別功労賞」の贈呈式もあった。
秋の阿波おどりは4日まで。3日は阿波おどり大絵巻や阿波人形浄瑠璃公演などがあり、4日は県外連が腕を競う「全国阿波おどりコンテスト」が開かれる。