サッカーJ2の徳島ヴォルティスが快進撃を続けている。10月27日の水戸戦では、終了間際に劇的な逆転ゴールを決めれば、11月2日の岐阜戦では、7対0と大勝した。2日時点の順位は5位。6位までのプレーオフ圏内を維持している上、自動昇格できる2位も十分狙える位置にある。残り3試合、懸命の戦いが続く。

 2日の岐阜戦はアウェーで行われ、徳島市のイオンモール徳島ではパブリックビューイングが行われた。大勢の人が詰め掛け、用意された椅子はすぐに満席となり、立ち見は何重にもなった。少しでも見ようと、2階、3階にも人が連なり、なかなか画面が見られないほど。やはり強ければ、関心は高まるだろう。買い物目的で来ていた人も足を止め、見入った。

2日、イオンモール徳島で行われたパブリックビューイング。大勢の人が詰めかけた

 

 終盤にきて、この位置。サポーターなら6年前を思い起こす人も多いだろう。2013年のシーズンは4位に滑り込み、プレーオフを経て初のJ1入りを決めた。東京の国立競技場で行われたプレーオフ決勝の京都戦は、今なお記憶に新しい。千代反田のヘディングシュート、津田の追加点…。国立競技場には、徳島からも大勢のサポーターが訪れ、観客は2万3000人を超えた。

 この2年前には、悔しいこともあった。シーズン終盤まで好位置に付け、ホーム最終戦で鳥栖との大一番を迎えた。残念ながら鳥栖に敗れ、J1進出を逃した。この試合には約1万2000人の観客が訪れた。

 サポーターの多いJ1シーズン(2014年)を除けば、この試合以降、1万人以上の観客は記録していない。それだけ県民の熱意を感じた試合だった。その悔しさが2年後の悲願へとつながっている。

 さあ、今シーズンも残り3試合になった。10日にホームで行われる横浜FC戦は、運命の一戦になる。同じ上位に位置し、相当熱い試合になるだろう。選手たちを後押しするため、私たち県民もポカリスエットスタジアムに足を運びたい。攻防に一喜一憂し、歓声やどよめきが重厚に響く。あの迫力は、スタジアムでしか味わえない。J1入りへの期待は高まるが、それ以上に、2011年の鳥栖戦のような、観客で埋め尽くされた光景を再び見てみたい。