徳島北対明徳義塾 ピンチでマウンドに集まる徳島北ナイン=JAアグリあなんスタジアム

 3日に閉幕した高校野球の第72回秋季四国地区大会で、徳島県の代表3校はいずれもベスト4に入ることができず、来春の選抜大会出場の可能性はほぼなくなった。投打に圧倒される試合が多く、他県の有力校との実力差が改めて浮き彫りになった。

 県1位の徳島北は県内屈指の好投手を擁しながらも、初戦の準々決勝で明徳義塾(高知県3位)に1ー8で力負け。県2位の川島も県大会の逆転勝ちで見せた粘り強さが影を潜め、1回戦で新田(愛媛県3位)に0ー6で完敗した。

 県勢唯一の白星を挙げたのは、県3位で初出場した城東。大手前高松(香川県2位)に6ー4で競り勝った1回戦は、4盗塁と自慢の機動力を生かした。続く準々決勝は高知中央(高知県1位)に3ー13で五回コールド負け。四国のレベルの高さを痛感した初舞台となった。

 四国で勝ち上がるには、走攻守全ての底上げが不可欠だ。特に大事なのは投手を中心とした守りだろう。決勝に進んだ明徳義塾と尽誠学園(香川県1位)のエースは、共に最速130キロ前後の左腕。それほど球威はないものの制球と投球術にたけ、守りも堅かった。

 日本高野連の有識者会議は現在、投手の投球数を制限する方向で議論を進めている。上位進出を考えれば2人以上のエース級投手が必要になり、どのチームも戦い方や練習法の見直しを迫られそうだ。

 まずは誰が投げてもきっちり守れるチームづくりの前提として、冬場のトレーニングで体力や体幹を徹底的に鍛えることも重要だ。一人一人の地道な練習こそが、チーム全体の底上げにつながることを肝に銘じたい。