女子ビームライフル立射で2位に入った小西=徳島市ライフル射撃場

全国高校選抜大会第11日の27日、徳島市射撃場で行われているライフル射撃のビームライフルに県勢の男女5人が出場し、女子立射(40発)で小西寧(小松島)が2位に食い込んだ。残り4人は決勝に進めなかった。

県勢はこのほか県外で6競技に出場した。剣道女子団体の富岡東は1回戦で健大高崎(群馬)を代表勝ちで下したものの、2回戦で敗れた。卓球女子の徳島商と徳島市立は予選で敗退した。

 

力出し切り悔いなし 小西

女子ビームライフル立射の小西(小松島)が高校日本一の座にあと一歩まで迫った。惜しくも2位に終わったが堂々の銀メダルに輝き、「自信になった。力を出し切ったので悔いはない」とすがすがしい笑顔を見せた。

決勝では持ち前の早撃ちを発揮して攻めた。全24発のうち、最初の得点が表示される5発目を撃ち終えた時点で、小西を含む3選手が1位タイ。さらに10発目を終えて2位につけ、序盤で流れをつかんだ。

「何だかおもしろい」。10点台をコンスタントにマークして気を良くし、2位をキープしながら千葉の1位選手との差を縮めていった。

23発目で10・8点(10・9点満点)をたたき出して0・1点差で単独首位に。最後の24発目は相手の10・6点に対して10・4点。わずか0・1点差で手にしかかっていた優勝を逃した。

小松島高校のホームページでライフル射撃部が紹介されているのを見て入学と同時に入部した。「小学生のときに体験した祭りの射的の楽しさが忘れられなかったから」というのが動機だった。

昨年4月の全日本ジュニアビーム大会個人総合で7位に入って頭角を現し、週6日の地道な練習でさらにレベルを上げた。「ここまで来たら全国大会での優勝を狙いたい」と次の目標に目を向けた。