男子ビームピストルで2位に輝いた岩佐=徳島市ライフル射撃場

全国高校選抜大会第12日の28日、最終日を迎えたライフル射撃は徳島市射撃場でビームピストルが行われ、徳島県勢は男女各1人が出場し、男子の岩佐正貴(小松島西勝浦)が準優勝した。

県勢はこのほか、県外で行われた3競技に出場し、ソフトテニス男子のつるぎ、女子の脇町がそろって1回戦を勝ち、2回戦に進んだ。レスリング個人には8人が出場し、55キロ級の庄司秀(池田)と74キロ級の川原大夢(池田)が1、2回戦を突破し、3回戦に進出した。

◆競技開始1年急成長 岩佐

岩佐正貴

初の全国大会で、最後まで優勝争いを繰り広げた。男子ビームピストルで2位に入った岩佐(小松島西勝浦、写真)は「1位にはなれなかったけど、めちゃうれしい。頑張って練習してきた成果が出せた」と素直に喜んだ。

決勝ではテンポ良く撃つことを心掛けた。最初の10発を撃ち終え、トップと0・5点差の3位。「いい感じで入れた。いけるかも」。上位が混戦となる中で安定した射撃を見せ、22発目で1位に躍り出た。

しかし、残り2発は「周りを意識し、緊張してしまった」。集中力がわずかに途切れ、23発目は9・1点。これでトップを奪われた。逆転を狙った最終24発目も9・2点にとどまり、2・6点差をつけられて試合を終えた。

ライフル競技を始めてまだ1年で、ビームピストルは昨夏から本格的に開始。豊富な練習量と研究熱心さで、めきめきと上達した。昨年11月の四国予選で3位に入り、開催地枠で初の全国切符をつかんだ。「いつも試合後は銃の持ち方や立つ位置を見直している。これが安定感につながっているのかな」と自己分析する。

並行して取り組むビームライフルにも力を入れる。「ライフルでもピストルでも結果を残したい」と貪欲で、「もっと練習して10点台を連発する選手になりたい」と今後を見据えた。